今週(3/16〜3/23)のDeFiマーケットは全面調整の一週間でした。全体TVLは約2,661億ドルまで後退し、前週比 -3.45% の下落。上位20プロトコルのほぼすべてが赤字のなか、Hyperliquid Bridgeだけが逆行高を見せています。市場全体の方向感を映すような動きですね。


DeFiマーケット概況

指標
全体TVL約2,661億ドル(約39兆円)
週間変動-3.45%
Ethereum TVL約546億ドル(全体の約20%)

全体TVLは先週の2,750億ドル水準から大きく後退しました。先週比 -3.45% は「normal」な調整幅(|変動|が2〜5%)ではありますが、上位20プロトコルが一斉に下げる様子を見ると、広範な資金流出が起きていることが伝わってきます。

Ethereumは引き続き約546億ドルでDeFiの主戦場を維持しています。全体の20%強をEthereumが占めている構図は変わりません。ただ、Solana(約67億ドル)、BSC(約54億ドル)、Base(約40億ドル)といったチェーンも着実に存在感を示しており、マルチチェーン時代が定着してきた印象です。


注目プロトコル TOP5

1. Aave V3(Lending)

  • TVL: 約245億ドル / 週間変動: -2.7%
  • チェーン: Multi-chain(Ethereum主軸)

DeFiレンディングの王者、Aave V3が引き続きトップを維持しています。前週比 -2.7% と市場全体と比べると下落幅は小さめで、レンディング需要の底堅さが感じられますね。Multi-chain展開で資金が分散されているのも安定感の一因かもしれません。

2. Lido(Liquid Staking)

  • TVL: 約189億ドル / 週間変動: -4.4%
  • チェーン: Multi-chain

先週まで首位に近い位置にいたLidoですが、今週は -4.4% と市場平均より大きめの下落。ETH価格の調整がそのままLido TVLに響いている形です。ただ約189億ドルという絶対値はまだまだ巨大で、Liquid Stakingの代名詞としての地位は揺るぎありません。

3. SSV Network(Staking Pool)

  • TVL: 約143億ドル / 週間変動: -0.7%
  • チェーン: Ethereum

今週の大きなサプライズがSSV Networkです。全体が -3.45% 下落するなか、SSV Networkは -0.7% とほぼ横ばいをキープ。分散型バリデーターインフラとしての需要は根強く、値動きの荒い相場でも資金が留まりやすい構造なのかもしれません。

4. EigenCloud(Restaking)

  • TVL: 約90億ドル / 週間変動: -3.8%
  • チェーン: Ethereum

Restakingセクターの注目プレイヤー、EigenCloud。週間では -3.8% の下落ですが、約90億ドルという規模感はEthereumのRestakingエコシステムの成長を示しています。Restakingは「同じETHを複数プロトコルで担保として使う」仕組みなので、ETH価格の変動をダイレクトに受けやすい点は留意が必要ですね。

5. WBTC(Bridge)

  • TVL: 約80億ドル / 週間変動: -5.1%
  • チェーン: Bitcoin

WBTCはBitcoin上のDeFiブリッジとして機能するプロトコルです。今週は -5.1% とやや大きめの下落。BTC価格の調整とブリッジ資金の引き上げが重なった形でしょうか。DeFiに「橋渡し」する役割ということで、市場のリスクオフ局面では資金が引き戻されやすい性質がありますね。


逆行したプロトコル

全体が沈むなかで際立ったのが Hyperliquid Bridge(+3.6%)Circle USYC(+7.4%) です。

Hyperliquid Bridgeは分散型パーペチュアル取引所Hyperliquidへの入金ブリッジで、約46億ドルまでTVLを伸ばしています。市場が荒れているとき、先物・デリバティブ系プラットフォームへ資金が流入するパターンはよく見られますね。

Circle USYC(+7.4%)はBlackRock BUIDLと同様のRWA(現実資産)カテゴリ。トークン化されたマネーマーケットファンドへの資金流入が続いており、「DeFiでドル資産を安定的に運用したい」という需要を映しているようです。


チェーン別TVLランキング(TOP10)

順位チェーンTVL
1Ethereum約546億ドル
2Solana約67億ドル
3BSC約54億ドル
4Tron約41億ドル
5Base約40億ドル
6Bitcoin約28億ドル
7Arbitrum約20億ドル
8Hyperliquid L1約17億ドル
9Provenance約15億ドル
10Plasma約15億ドル

Ethereumの546億ドルは2位Solanaの約8倍という圧倒的な差。ただし、Solana(67億ドル)・Base(40億ドル)・Hyperliquid L1(17億ドル)など、EVMおよびSolanaエコシステムの次世代チェーンが着実にTVLを積み上げています。

特にHyperliquid L1が独立したチェーンとしてTOP10入りしているのは注目点。パーペチュアル特化型L1という新しいカテゴリが市場に認知されつつあるようです。


高利回りプールのピックアップ

今週のデータで上位に挙がったプールを紹介します。ただし、高APYは高リスクとセットです。スマートコントラクトリスク・流動性リスク・インパーマネントロスをよく理解したうえで検討してください。

注目ピック(ハイリスク・ハイリターン系)

プールプロトコルチェーンAPYTVL
WAVAX-USDCblackhole-clmmAvalanche25,546%約391万ドル
ZBUzeebuBSC8,929%約137万ドル
WSTETH-AAVEbalancer-v2Ethereum3,618%約2,168万ドル
ZBUzeebuBase1,795%約145万ドル
WSTETH-GNObalancer-v2Gnosis878%約723万ドル

⚠️ 注意: 数万〜数千%のAPYはほぼすべてリワードトークンで構成されています。リワードトークンの価格が下落すれば実質利回りは大幅に下がります。TVLが小さいプールほど流動性リスクも高く、出口を失うケースもあります。

比較的TVLが大きいプール

プールプロトコルチェーンAPYTVL
USDC-CBBTCaerodrome-slipstreamBase643.3%約493万ドル
APT-USDChyperionAptos455.5%約178万ドル
WAVAX-USDCpharaoh-v3Avalanche457.2%約627万ドル

Baseチェーン上のAerodrome(aerodrome-slipstream)はUSDC-CBBTCペアで643%のAPY。ベースAPYが622%と大半を占めていて、リワード依存が薄めなのは一つのポイントです。ただし非ステーブルペアなので、価格変動によるインパーマネントロスには注意が必要ですね。

今週はデータ上でステーブルコインプール(stablecoin: true)のエントリーがゼロでした。安定した利回りを求めるなら、大手LendingプロトコルのUSDC/USDT供給レートを直接確認するのが良さそうです。


まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFi市場は一言で言えば「広範な調整週」でした。全体TVL -3.45% は数字としては大きくないものの、ほぼ全プロトコルが揃って下落する様子は、暗号資産市場全体の地合いを反映しています。

来週以降の注目点を3つ挙げます:

  1. Hyperliquid L1の動向 — 逆行高を見せたHyperliquidのTVL成長が続くか、一時的な流入で終わるかに注目。デリバティブ特化L1のエコシステム拡大は中期テーマとして追いかける価値がありそうです。

  2. RWA(現実資産)セクター — BlackRock BUIDLとCircle USYCがともにプラス成長。トークン化された米国債・MMFへの資金流入は市場環境に関係なく続いている印象で、機関投資家マネーの入り口として注目度が上がっています。

  3. ETH価格とLiquid Stakingの連動 — LidoやBinance staked ETH、ether.fi Stakeがそれぞれ -4〜5% の下落。ETH価格の回復がLiquid StakingセクターのTVL回復に直結するため、ETHの値動きは引き続き要チェックですね。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。 データはDefiLlama APIから取得しています。