今週のDeFi市場は総TVLが約2,792億ドルに到達し、週間で+3.78%の上昇となりました。 リステーキング・リキッドステーキング勢が週間+7〜9%と特に強く、マーケット全体の底上げに貢献しています。 Aave V3がレンディング首位を堅守する一方、Sky Lending(旧MakerDAO系)は-6.27%と逆行する動きでした。
DeFiマーケット概況
4月第2週(2026年4月7日〜13日)のDeFi市場全体のTVL(Total Value Locked:プロトコルに預け入れられた資産総額)は 約2,792億ドル (前週比 +3.78% )となりました。
ここ数週間のじわじわとした上昇トレンドが継続しており、暗号資産市場全体への資金流入を背景にDeFiエコシステムへの参加意欲は底堅い印象です。今週は特にリステーキング(Restaking)やリキッドステーキング(Liquid Staking)カテゴリの伸びが際立っており、ETHのステーキング関連プロトコルに資金が集まっていることがわかります。
主要プロトコル20件を見渡すと、上昇組が大多数を占めており、市場センチメントは概ね強気(bullish)といえそうです。ただし、週次データなので短期的な振れには注意が必要です。
注目プロトコル TOP5
1. Aave V3(Lending)― TVL約248億ドル、7日間+4.7%
DeFiレンディングの最大手、Aave V3がTVL首位をキープしています。EthereumやPolygon、Arbitrumなどマルチチェーンで展開しており、TVLは約248億ドルと圧倒的な規模です。前日は-2.7%とやや調整したものの、週次では+4.7%と安定した伸びを見せています。大口の貸し出し・借り入れ需要が継続していることの表れで、分散型レンディングの中核プロトコルとしての地位は揺るぎないですね。
2. Lido(Liquid Staking)― TVL約208億ドル、7日間+7.97%
リキッドステーキング最大手のLidoが週間+7.97%と快調な週でした。ETHをステークしながら流動性も確保できる仕組みが機関投資家・個人投資家双方に受け入れられており、資金が着実に積み上がっています。Ethereum PoSのエコシステムにとって欠かせない存在として、引き続きTOP2の座を維持しています。
3. SSV Network(Staking Pool)― TVL約163億ドル、7日間+7.27%
分散型バリデータ技術(DVT: Distributed Validator Technology)を採用したSSV Networkが第3位。TVL約163億ドルで週間+7.27%と、Lidoに近い伸び率を記録しました。ETHステーキングをより分散・安全にするインフラ層として注目度が高まっており、単純なリキッドステーキングとは一線を画す技術面での差別化が評価されているのかもしれませんね。Ethereum上のステーキングエコシステムの多様化を象徴するプロトコルです。
4. EigenCloud(Restaking)― TVL約92億ドル、7日間+9.31%
今週最も勢いがあったプロトコルの一つがEigenCloudです。リステーキング(一度ステークした資産を別のネットワークのセキュリティにも二重活用する仕組み)は2025年から注目されてきたDeFiトレンドで、Ethereum上での需要の高まりが週間+9.31%というデータに現れています。Grove Finance(+9.70%)と並んで今週最高水準の伸びで、リステーキングエコシステムへの期待感は依然として高いですね。
5. WBTC(Bridge)― TVL約83億ドル、7日間+5.01%
ビットコインをERC-20形式でEthereum上に持ち込めるラップドBTC(WBTC)が第5位。DeFiとBitcoinエコシステムをつなぐ橋渡し役として重要な存在で、TVL約83億ドル・週間+5.01%と堅調です。Bitcoin価格の動向とも連動しやすく、DeFiへのビットコイン流入の代表指標として継続注目です。
番外編: 気になった動き
- Grove Finance (Onchain Capital Allocator)が週間+9.70%と今週最大の伸び率。まだTVL約32億ドルとトップ勢に比べれば小さいですが、新興カテゴリ「オンチェーン資産配分」としてじわじわ存在感を高めています
- Sky Lending (CDP)は週間-6.27%と逆行。ステーブルコイン市場の競争激化や旧MakerDAOエコシステムの再編が影響している可能性がありますね
- BlackRock BUIDL (RWA)が週間+5.29%と堅調。現実資産のオンチェーン化(RWA)への機関資金の流入も着実に続いています
チェーン別TVLランキング(TOP10)
| 順位 | チェーン | TVL |
|---|---|---|
| 1 | Ethereum | 約540億ドル |
| 2 | Solana | 約57億ドル |
| 3 | BSC | 約54億ドル |
| 4 | Tron | 約50億ドル |
| 5 | Bitcoin | 約48億ドル |
| 6 | Base | 約43億ドル |
| 7 | Plasma | 約20億ドル |
| 8 | Arbitrum | 約19億ドル |
| 9 | Hyperliquid L1 | 約17億ドル |
| 10 | Provenance | 約16億ドル |
やはり Ethereum が約540億ドルで圧倒的首位 ですね。TOP10チェーンの合計TVLのうち約63%をEthereumが占めており、DeFiの主戦場はいまだEthereum上であることは変わりません。リキッドステーキングやリステーキングの主要プロトコルがほぼすべてEthereum上で動いているのも、この数字に反映されていますね。
2位以下はSolana(約57億ドル)、BSC(約54億ドル)、Tron(約50億ドル)と接戦。CoinbaseのL2であるBaseが約43億ドルで6位につけており、着実に存在感を高めています。デリバティブ特化のHyperliquid L1が約17億ドルでTOP10に入っているのも注目ポイントで、パーペチュアルDEXへの資金流入が続いていることを示しています。
高利回りプールのピックアップ
今週目についた高利回りプールをピックアップします。ただし、繰り返しになりますが 高利回り=高リスク です。スマートコントラクトリスク、インパーマネントロス(価格乖離による損失)、リワードトークンの価格変動リスク、流動性リスクなど複合的なリスクが存在します。数字の大きさだけで判断しないようにしてください。
超高APY帯(TVL小規模・要注意)
| プール | プロトコル | チェーン | APY | TVL |
|---|---|---|---|---|
| WAVAX-USDC | blackhole-clmm | Avalanche | 7,435.8% | 約298万ドル |
| ZBU | zeebu | Base | 4,150.1% | 約108万ドル |
| WETH-CBBTC | aerodrome-slipstream | Base | 3,697.6% | 約126万ドル |
APYが数千〜7,000%超という水準は、TVLが小規模(100〜300万ドル)な中にリワードトークンが集中している状態と考えられます。流動性が薄く、リワードトークンの価格が下落したり資金が引き上げられると利回りが急落する可能性があります。持続可能な水準ではない可能性が高いので、注意が必要です。
規模感があって相対的に安定したプール
| プール | プロトコル | チェーン | APY(base/reward) | TVL |
|---|---|---|---|---|
| BCAP | blockchain-capital | zkSync Era | 3,202.1%(base) | 約7.6億ドル |
| CSYUSDC ※安定通貨 | morpho-v1 | Ethereum | 3,142.0%(base) | 約107万ドル |
| USDC-CBBTC | aerodrome-slipstream | Base | 374.9%(base 360%+報酬15%) | 約546万ドル |
| WETH-REI | aerodrome-slipstream | Base | 266.0%(base 28%+報酬238%) | 約194万ドル |
BCAP(blockchain-capital、zkSync Era) は約7.6億ドルのTVLを持ち、APYの全額がベース収益(3,202%)となっています。Blockchain Capitalという著名VCが関連するプロダクトですが、仕組みが複雑なため内容を十分理解した上での参照が必要です。
ステーブルコインプールの CSYUSDC(Morpho V1、Ethereum) はUSDC建てで約3,142%のベースAPY。インパーマネントロスは小さいメリットがありますが、Morpho V1のスマートコントラクトリスクやカウンターパーティリスクは別途考慮してください。
Base上のAerodrome(USDC-CBBTCやWETH-REI)は、CLMMによるベース手数料にAerodromeの流動性マイニング報酬が乗った形で、Base上のDeFiエコシステムの活発さを示しています。報酬APYの比率が高い場合、トークン価格の下落で実質利回りが変わる点は常に意識しておきたいですね。
まとめ・今後の注目ポイント
今週のDeFiを振り返ると、全体的に堅調な週でした。要点をまとめます。
- 総TVL約2,792億ドルで週間+3.78% :上昇トレンドが継続しており、じわじわとした成長が続いています
- リステーキング・Liquid Staking勢が牽引 :LidoとEigenCloudが+8〜9%と特に強く、Ethereum上のステーキングエコシステムへの注目は依然高い
- Aave V3がレンディング首位を堅守 :マルチチェーン展開でのスケールが強みで、248億ドルの規模は他を圧倒しています
- Ethereumが全チェーン中で圧倒的首位 :TOP10チェーンTVLの63%がEthereumで、DeFiの主戦場はいまだここ
- Sky Lending(-6.27%)が逆行 :CDP系の競争激化に注目。Ethena USDe(-1.04%)も微減で、ステーブルコイン関連は一部調整
来週以降の注目ポイントは、リステーキングエコシステムの伸びがどこまで続くかという点と、Grove Financeのようなオンチェーン資産配分系の新興プロトコルに資金が継続的に流れるかどうかです。また、Hyperliquid L1がTOP10入りを果たしたことで、オンチェーンデリバティブDEXのTVL争いが激化しそうで、次週以降の順位変動にも注目したいですね。
この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。 データはDefiLlama APIから取得しています。