5月20日の日本株市場は広範な売りに押され、日経平均は59,804円(前日比-746円、-1.23%)の続落となりました。値下がり207銘柄に対して値上がりはわずか41銘柄と、ほぼ全面安と表現していい一日でしたね。そんな地合いの中で化学メーカーのUBEだけが+20.92%という桁外れの急騰を見せており、まさに一人負けならぬ「一人勝ち」の展開でした。

市場概況

指数終値前日比騰落率日中安値日中高値
日経平均59,804円-746円-1.23%59,292円60,567円
TOPIX402.2pt-6.1pt-1.49%399.1pt408.2pt

日経平均は60,567円で寄り付いた後、前場から売りが先行。一時59,292円の安値まで下落し、後場も回復力が乏しいまま59,804円で引けました。TOPIXも-1.49%と日経平均以上の下落幅で、幅広いセクターへの売りが確認されています。

値上がり銘柄 41 / 値下がり銘柄 207 / 変わらず 1

昨日(5/19)は値上がり177・値下がり70と内実が良かっただけに、今日は一転して大幅な悪化です。全体の出来高は約18億株と活況でしたが、そのほとんどが売り主導の商いだったとみられます。

値上がり注目銘柄

銘柄終値騰落率出来高
UBE(4208)2,890.5円+20.92%726.2万株
良品計画(7453)3,504円+3.48%441.6万株
宝ホールディングス(2531)1,921.5円+2.67%50.7万株
ニトリホールディングス(9843)2,492.5円+2.57%495.2万株
大塚ホールディングス(4578)11,405円+2.52%171.3万株

UBE(4208) は2,890.5円で+20.92%と、この日のダントツトップの急騰でした。出来高726万株と商いを伴っており、個別に何らかの材料が出た可能性が高いですね。化学セクターの中でも完全に突出した動きで、他の化学株(信越化学-2.66%、三菱ケミカル-2.86%)が軒並み下落する中での急騰は際立ちます。急騰後の水準は過熱感もあるため、今後の動向は注視が必要かもしれません。

良品計画(7453) は3,504円で+3.48%と堅調。全面安の地合いで+3%超は際立ちます。無印良品として国内外に幅広い顧客基盤を持ち、インバウンド需要の継続や国内消費の底堅さへの期待が買いにつながったと読めますね。

宝ホールディングス(2531) は1,921.5円で+2.67%。酒類・バイオ事業を手がけるディフェンシブな食料品系銘柄として、リスクオフ局面でも底堅さを維持した形ですね。

ニトリホールディングス(9843) は2,492.5円で+2.57%。家具・インテリアのニトリは円安一服による仕入れコスト低減への期待や、国内消費関連として物色されました。良品計画と同様、内需系への資金シフトが感じられます。

大塚ホールディングス(4578) は11,405円で+2.52%と、製薬セクターでは際立った上昇でした。同じ医薬品・医療機器系ではテルモ(+2.11%)も堅調で、ディフェンシブセクターへの資金流入が続いていることがわかりますね。

値下がり注目銘柄

銘柄終値騰落率出来高
オークマ(6103)4,055円-9.99%104.5万株
ユニチカ(3103)1,284円-9.07%544.4万株
フジクラ(5803)4,295円-8.52%1億1,607万株
東邦亜鉛(5707)974円-6.17%69.4万株
大成建設(1801)13,655円-6.12%140.7万株

オークマ(6103) は4,055円でほぼストップ安水準まで急落(-9.99%)しました。工作機械メーカーの旗手として製造業の設備投資動向に敏感な銘柄です。出来高104万株と通常を大幅に上回っており、業績修正など何らかのネガティブ材料が出た可能性がありますね。

ユニチカ(3103) は1,284円で-9.07%の急落。繊維製品メーカーで出来高544万株と通常の数倍規模の商いを伴っており、売り材料が出た可能性が高そうです。

フジクラ(5803) は4,295円で-8.52%と、昨日(5/19)の-16.95%に続いて2日連続の急落となりました。注目すべきは出来高で、昨日の1億2,434万株に続き本日も1億1,607万株と超高水準が続いています。AI・データセンター向け電線需要への期待で急騰した反動が続いている形で、ポジション整理の売りがまだ続いている印象ですね。2日合計で20%超の下落幅となっており、値動きの大きさは要注目です。

東邦亜鉛(5707) は974円で-6.17%。亜鉛・鉛の製錬を手がける非鉄金属メーカーで、コモディティ市況の変化への懸念が重石となっているとみられます。

大成建設(1801) は13,655円で-6.12%の急落。この日は建設セクター全体が売り込まれており、清水建設(-5.65%)、大林組(-4.92%)、鹿島建設(-4.61%)、住友重機械工業(-4.25%)と大手ゼネコンが軒並み大幅安でした。資材コストや労務費上昇への懸念、あるいはマクロ環境の悪化が意識された形ですね。

テーマ株動向

テーマ平均騰落率注目銘柄騰落率
AI・半導体-1.29%アドバンテスト(6857)+1.32%
防衛-2.28%川崎重工業(7012)-1.40%
グリーンエネルギー-4.42%中部電力(9502)-3.49%

AI・半導体テーマ は平均-1.29%と、全体の下落幅と近い水準でした。アドバンテストが+1.32%と唯一プラスを維持して存在感を示しましたが、東京エレクトロン(-2.25%)、レーザーテック(-1.14%)、ルネサスエレクトロニクス(-0.26%)と主力どころは軒並み下落。昨日のリバウンドの勢いは続かなかったですね。

防衛テーマ は平均-2.28%と市場平均を下回る下落。川崎重工業(-1.40%)がテーマ内では相対的に小幅な下げに留まりましたが、三菱重工業(-2.47%)、IHI(-0.25%)と全体的には軟調でした。昨日まで底堅かった防衛株にも利益確定売りが入った格好ですね。

グリーンエネルギーテーマ は平均-4.42%と3テーマ中で最も打撃を受けました。東京電力HD(-5.65%)、中部電力(-3.49%)、関西電力(-2.36%)と大手電力各社が揃って急落。東京ガス(-0.90%)、大阪ガス(-0.79%)も軟調で、昨日の上昇から一転してエネルギーセクター全体に売りが広がりました。

本日のまとめ

5月20日の日本株市場は、値下がり207銘柄・値上がり41銘柄という典型的な全面安の一日でしたね。

最大のトピックはUBEの+20.92%急騰で、全面安の中での突出した動きは個別材料によるものとみられます。それ以外の値上がり上位は良品計画、ニトリ、大塚HD、テルモなど内需・ディフェンシブ系が並んでおり、5/19に続いてバリュー・ディフェンシブへの資金シフトの流れが継続していることが確認できますね。

一方で気になるのはフジクラの2日連続急落です。昨日-16.95%・今日-8.52%と2日で約25%の下落、出来高は2日とも1億株超という異常な水準が続いています。AI電線株として急騰した反動がどこで収まるか、引き続き注目です。

建設セクターの全面安(大成建設-6.12%、清水建設-5.65%、大林組-4.92%、鹿島-4.61%)も印象的で、グリーンエネルギー(-4.42%)、機械セクター(オークマ-9.99%、クボタ-5.13%)とシクリカル銘柄全般への売りが目立った一日でした。

日経平均は59,800円台での攻防が続いており、次の方向感を探る展開が続きそうですね。


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