今週のDeFiマーケット、全体の数字だけ見るとほぼ横ばい(約2,718億ドル)ですが、内側ではかなりドラマチックな動きがありましたね。EigenCloudが週間-10.3%と急落した一方で、Morpho Blueは+8.7%と力強く伸び、さらにSpark Savingsが+51%という目を疑うような急騰を記録しました。リステーキングからレンディングへ資金がシフトしている可能性を感じる週でした。

DeFiマーケット概況

2026年5月4日時点のDeFi全体のTVLは約2,718億ドル(約41兆円)。前週(約2,725億ドル)からわずかに減少し、概ね横ばい圏での推移です。

今週の主な動きを整理すると:

  • Spark Savings: 週間 +51.3%(Sky/MakerDAOエコシステムのイールドプロトコル)
  • Morpho Blue: 週間 +8.7%(レンディングのダークホース的存在)
  • Aave V3: 週間 +4.1%(先週の急落から一転、回復の兆し)
  • EigenCloud: 週間 -10.3%(Restakingセクターの大幅調整)
  • Lido: 週間 -4.0%(首位維持も200億ドル台が視野に)

総TVLの週間変動率はJSON未収録のため、前週データ(約2,725億ドル)との比較から概ね**-0.3%**と推計しています。表面上は穏やかな数字の裏で、プロトコル間の資金移動が活発だった1週間でしたね。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約211億ドル(-4.0% / 週間)

カテゴリ: Liquid Staking | チェーン: Multi-chain

依然としてDeFi首位を維持するLidoですが、週間-4.0%と今週は少し失速した印象ですね。それでも211億ドルは圧倒的な規模で、2位のSSV Network(171億ドル)との差はまだ40億ドルあります。日次変動は+0.9%と短期は安定しているので、週単位の動きは一時的な調整の可能性もあります。ETHのステーキング需要自体は揺るいでいないと思いますが、来週の動向は要チェックですね。

2. Aave V3 — TVL 約145億ドル(+4.1% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

先週に大幅下落(-27%)していたAave V3が今週は+4.1%と反発してきましたね。流出していた資金が少し戻り始めているのか、それともSpark Savingsへの移行が一服したのか。絶対額では145億ドルと引き続き大きな存在感で、レンディング市場のリーダーとしての地位は保っています。日次も+0.4%と落ち着いており、底を打った可能性もあるかもしれません。

3. EigenCloud — TVL 約84億ドル(-10.3% / 週間)

カテゴリ: Restaking | チェーン: Ethereum

今週最大のマイナス変動を記録したのがEigenCloudですね。週間-10.3%は、2週前の-5.6%に続く大幅な調整で、84億ドルまでTVLが縮小しました。さらに日次でも-2.2%と下落が継続しており、短期的な底が見えない状況です。Restakingというカテゴリへの期待感が冷えてきているのか、あるいはLidoの下落と連動したETH系資産全体の調整なのか、引き続き注視が必要かもしれません。

4. Morpho Blue — TVL 約74億ドル(+8.7% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

今週の「裏の主役」はMorpho Blueでしょうか。週間+8.7%と力強く成長し、TVLは74億ドルに達しました。ペーミッションレス型のレンディングプロトコルとして、既存の大手(Aave等)が揺れる局面で資金を吸収している構図が見えますね。Ethereum・Arbitrum・その他チェーンへのマルチ展開も功を奏していそうです。日次も+0.3%と安定しており、レンディングセクターの中では着実に存在感を増しています。

5. Spark Savings — TVL 約30億ドル(+51.3% / 週間)

カテゴリ: Yield | チェーン: Multi-chain

数字だけ見れば今週最大のインパクトがSpark Savingsですね。週間+51.3%、7日前から推計すると約20億ドルから30億ドルへ急増した計算です。Sky(旧MakerDAO)エコシステムの貯蓄利回りプロトコルで、SparkLendやMakerの収益を原資にした利回り分配が特徴です。ただし+51%という変動は単純な需要増だけではなく、会計方法の変更や資産カテゴリの再分類が含まれている可能性もあるため、額面通りに受け取るのは注意が必要かもしれません。

チェーン別TVLランキング(TOP10)

順位チェーンTVL(概算)
1Ethereum約460億ドル
2BSC約54.9億ドル
3Solana約54.5億ドル
4Bitcoin約52.5億ドル
5Tron約51.4億ドル
6Base約45.3億ドル
7Arbitrum約16.9億ドル
8Hyperliquid L1約15.1億ドル
9Provenance約12.8億ドル
10Polygon約12.3億ドル

Ethereum(約460億ドル) が引き続き圧倒的な首位ですね。TOP10チェーンの合計(約775億ドル)のうち、実に約59%をEthereumが占めています。Lido・SSV Network・EigenCloud・Aave V3・Morpho Blueといった主要プロトコルが全てEthereum上に展開しており、DeFiの主戦場としての地位は変わりません。

先週から順位の変動で目立つのは、BSCとSolanaが入れ替わった点ですね(前週はSolanaが2位、BSCが3位)。どちらも55億ドル前後と接戦が続いています。

Bitcoin(52.5億ドル) は4位を維持。WBTCやBabylon Protocolを通じたBTCfi(Bitcoin DeFi)の拡大が着実に続いており、ネイティブのBitcain上のロック資産が50億ドルを超える状況が定着してきましたね。

Hyperliquid L1(15.1億ドル)Provenance(12.8億ドル) も8・9位に入り続けています。Provenanceは金融サービス特化のチェーンで、RWA(現実資産のトークン化)分野での存在感が増しているようです。

高利回りプール ピックアップ

今週のAPYデータには非常に高い数値が並んでいます。データを見る前に、一点重要な注意を。

⚠️ 高利回り=高リスク。APYは「現時点のスナップショット」であり、流動性の増減で急変します。特にTVLが100〜1,600万ドル程度の小規模プールは変動が激しく、現実的に達成できる利回りとは異なる場合がほとんどです。

異常値レベルの超高APYプール(参考情報として)

プールプロトコルチェーンAPYTVL
AUSDmorpho-blueArbitrum297,994%約114万ドル
1337USDCmorpho-blueEthereum297,994%約829万ドル
USDC-USDTuniswap-v4Ethereum166,893%約110万ドル
CSYUSDCmorpho-blueEthereum133,843%約161万ドル

これらは集中流動性(Concentrated Liquidity)の極端なレンジ設定や、TVLが極小の状態での瞬間値です。実際にこのAPYで運用し続けるのは現実的ではなく、「データ上の数字」と理解してください。

参考:比較的規模感のある高APYプール

プールプロトコルチェーンAPY内訳(Base/Reward)TVL
ADPUSDCmorpho-blueEthereum5,360%Base: 5,360% / 0%約1,556万ドル
WAVAX-USDCblackhole-clmmAvalanche16,287%Base: 0% / Reward: 16,287%約311万ドル
ZBUzeebuBase3,770%Base: - / Reward: 3,770%約107万ドル
ETH-UPEGuniswap-v4Ethereum2,223%Base: 2,223% / -約131万ドル
QUQ-USDTuniswap-v3BSC927%Base: 927% / -約174万ドル

比較的「まだ現実的に見える」範囲でも年率数百〜数千%です。ADPUSDC(morpho-blue)はTVL約1,556万ドルと今回のリストの中では最も流動性があり、ベースAPY(手数料・利息収益)のみで5,360%という数字になっています。ただしこれも「ADPUSDC」という特殊なトークンを扱うプールであり、そのトークン自体のリスクも考慮が必要ですね。

ZBU(zeebu)のように全APYがリワードトークンに依存するプールは、そのリワードトークン(ZBU)の価格変動次第で実質利回りが大きく変わります。高APYの裏には必ず何らかのリスクが潜んでいますね。

DeFiプールに参加する際の主なリスク:

  • スマートコントラクトリスク: コードのバグや脆弱性による資金喪失
  • インパーマネントロス: 価格変動によって流動性提供者が被る元本の目減り
  • リワードトークン価格リスク: 報酬トークンの価値急落
  • 流動性集中リスク: 集中流動性プールではレンジ外れた瞬間に手数料収入がゼロに

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFiマーケットは、全体TVLがほぼ横ばいながら、内部の資金の流れは活発でしたね。

今週のまとめ:

  • Restakingに逆風: EigenCloudが週間-10.3%と大幅調整。2週前の-5.6%に続く下落で、リステーキングセクターへの資金流入が止まりつつある可能性
  • レンディングで明暗: Aave V3(+4.1%)とMorpho Blue(+8.7%)が回復・成長した一方、SparkLend(-4.1%)はやや後退と明暗が分かれた
  • Spark Savingsの急騰: +51.3%という数字は注目に値するが、会計変更等の可能性も踏まえ慎重に解釈が必要
  • Lido首位維持も下落: -4.0%と少しペースダウン。200億ドルの大台維持が来週の注目ポイント
  • Ethereum圧倒的首位: チェーン別でもTOP10の約59%がEthereum上にロック。DeFiの主戦場としての地位は揺るぎない

来週の注目ポイント:

  1. EigenCloudの下落が続くか、-10%超の調整が底打ちのサインか
  2. Morpho Blueが引き続き成長し、Aave V3・SparkLend等の既存大手を圧迫するか
  3. Lido が200億ドルを下回ると首位の象徴的な節目に影響が出るか
  4. Spark Savingsの+51%が来週のデータでも維持されるか(一時的な数値変動なら翌週に消える可能性)

DeFiの資金動向は「Restaking → Lending」「大手 → 中堅プロトコル」という方向感が見え始めているかもしれません。引き続き週次でデータを追っていきましょう。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。データはDefiLlama APIから取得しています。