今週のDeFiマーケット、全体のTVLは約2,725億ドルを維持していましたが、内側では相当な資金移動が起きていましたね。特に注目なのが、Aave V3が先週に続いてまた大きく下落(週間-27.1%)した一方、Sky(旧MakerDAO)傘下のSparkLendが+56.3%と急騰した「貸付市場の構造変化」です。Ethena USDe(-33.3%)の急落も合わせ、今週はかなり動きが激しかった印象です。

DeFiマーケット概況

2026年4月27日時点のDeFi全体のTVLは約2,725億ドル(約42兆円)。前週(約2,800億ドル)から若干の減少が見られます。

今週の主な動きを整理すると:

  • SparkLend: 週間 +56.3%(Sky/MakerDAOエコシステムの貸付プロトコル)
  • Aave V3: 週間 -27.1%(2週連続での大幅下落)
  • Ethena USDe: 週間 -33.3%(合成ステーブルコインの大幅縮小)
  • EigenCloud: 週間 -5.6%(Restakingセクターも調整)
  • Lido: 週間 -0.3%(ほぼ横ばいで安定)

貸付(Lending)セクターでAave V3からSparkLendへの大規模な資金移動が疑われる状況ですね。ただし今回のデータには全体TVLの週間変動率が含まれていないため、上位プロトコルの動きから推計した数値(概ね-2%前後)を使用しています。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約220億ドル(-0.3% / 週間)

カテゴリ: Liquid Staking | チェーン: Multi-chain

先週に続きDeFi首位を維持するLidoです。週間-0.3%とほぼ横ばい。市場全体が乱れた週でも安定感を保っているのはさすがですね。ETHのステーキング需要を背景にした底堅さは本物だと思います。1日変動率も+1.7%とわずかにプラスで、短期的にも堅調な印象です。

2. Aave V3 — TVL 約140億ドル(-27.1% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

先週の-22.4%に続き、今週もさらに-27.1%という2週連続の急落。推計では7日前のTVLは約192億ドルだったことになります(当週末時点で約140億ドル)。累積するとここ2週間で40%超のTVLが失われた計算ですね。SparkLendとの同時変動から見ると、Sky(MakerDAO)エコシステムへの資金移行が進んでいる可能性が高そうですが、データだけでは断定できません。

3. EigenCloud — TVL 約94億ドル(-5.6% / 週間)

カテゴリ: Restaking | チェーン: Ethereum

Restakingの主役・EigenCloudは週間-5.6%。先週の+8.4%から一転してマイナスに転じましたね。ただし絶対額では94億ドルと依然として巨大なプロトコルであることに変わりはなく、Restakingセクターの成長が一服しているのか、調整中なのかは引き続き注視が必要かもしれません。

4. SparkLend — TVL 約37億ドル(+56.3% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain(Ethereum中心)

今週最大の注目プロトコルはSparkLendですね。週間+56.3%という驚異的な伸び。Sky(旧MakerDAO)傘下の貸付プロトコルで、7日前のTVLは推計約23億ドル、それが37億ドルまで膨らんだ計算です。Aave V3やEthena USDe(後述)からの資金を吸収している可能性があります。まだ規模はAave V3の4分の1以下ですが、この成長スピードは目が離せないですね。

5. Ethena USDe — TVL 約38億ドル(-33.3% / 週間)

カテゴリ: Basis Trading(合成ステーブルコイン)| チェーン: Ethereum

デルタニュートラル戦略によって利回りを生み出す合成ステーブルコインのEthena USDe。週間-33.3%と大幅なTVL縮小を記録しました。7日前のTVLは推計約56億ドルだったとすると、1週間で約18億ドルが引き出された計算になりますね。合成ステーブルコインというカテゴリは相場環境の影響を受けやすく、今週の市場センチメントの慎重さが反映されたのかもしれません。

チェーン別TVLランキング(TOP10)

順位チェーンTVL(概算)
1Ethereum約459億ドル
2Solana約55.8億ドル
3BSC約55.6億ドル
4Bitcoin約52.1億ドル
5Tron約50.9億ドル
6Base約44.0億ドル
7Arbitrum約17.3億ドル
8Provenance約16.3億ドル
9Hyperliquid L1約14.4億ドル
10Polygon約12.5億ドル

Ethereum(約459億ドル) が引き続き圧倒的な首位ですね。DeFi総TVLの約17%を占めており、Lido・SSV Network・EigenCloud・Aave V3・SparkLendといった主要プロトコルが軒並みEthereum上に展開しています。DeFiの主戦場であることは変わりません。

先週(約490億ドル)からは少し減っており、Aave V3やEigenCloudの下落が影響しているかもしれません。

2〜5位はSolana・BSC・Bitcoin・Tronが50億ドル前後でほぼ横並び。Bitcoin(52.1億ドル) は4位につけており、WBTCやBabylon Protocolを通じたBTCfi(Bitcoin DeFi)の拡大が着実に進んでいますね。またBase(44億ドル) もCoinbaseのインフラを活かして存在感を維持しています。

Polygon(12.5億ドル)が10位に入ってきているのも興味深いですね。Layer2エコシステムの多様化が続いています。

高利回りプール ピックアップ

今週のAPYデータには非常に高い数値が並んでいます。ただし、これらには注意が必要です。

⚠️ 高利回り=高リスク。以下のAPYは「現時点のスナップショット」であり、流動性の増減でAPYは急変します。TVLが小さいプールほど変動しやすい傾向があります。

異常値に近い超高APYのプール

プールプロトコルチェーンAPYTVL
AUSDmorpho-blueArbitrum297,996%約100万ドル
1337USDCmorpho-blueEthereum297,994%約710万ドル
CSYUSDCmorpho-blueEthereum133,843%約140万ドル

これらの数値は実質的なアーティファクト(集計上の誤差や極小流動性による瞬間値)の可能性が高いですね。100万ドル程度のTVLに少し資金が入るだけでAPYは一気に下がります。現実的な運用は難しいと思います。

参考:高APYだが規模のあるプール

プールプロトコルチェーンAPY内訳TVL
ADPUSDCmorpho-blueEthereum5,360%Base: 5,360%約1,340万ドル
WSOL-RAYraydium-ammSolana298.7%Base: 297.0% / Reward: 1.8%約130万ドル
TIG-USDCaerodrome-slipstreamBase346.5%Base: 25.2% / Reward: 321.3%約115万ドル
WETH-ASTEROIDuniswap-v3Ethereum406.1%Base: 406.1% / Reward: -約390万ドル

WSOL-RAYはSolana上のRaydiumで年率298.7%。ほぼベースAPY(手数料収入)によるものなので構造上は比較的わかりやすいですが、WSOL(Wrapped SOL)とRAYの価格変動リスクは当然ありますね。TIG-USDCはBase上のAerdromeで、リワードトークンの比率が高いため、TIGトークン自体の価値変動に注意が必要です。

いずれのプールも、参加前に以下のリスクを必ず理解してください:

  • スマートコントラクトリスク: コードのバグや脆弱性による資金喪失
  • インパーマネントロス: 価格変動による元本目減り
  • リワードトークン価格リスク: 報酬の価値が急落する可能性
  • 流動性リスク: 引き出し時にスリッページや制限が発生する可能性

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFi市場を振り返ると、全体としては2,700億ドル台を維持しながらも、内部では大きな資金移動が続いていましたね。

今週のまとめ:

  • 貸付市場の再編が加速: Aave V3の2週連続急落(先週-22%→今週-27%)とSparkLendの+56%急騰が同時進行。Sky(MakerDAO)エコシステムへの資金集中が進んでいる可能性
  • 合成ステーブルコインの苦戦: Ethena USDe(-33%)は合成ドル需要の後退を示唆
  • Liquid Stakingは安定の柱: Lidoはほぼ横ばいで安定感を維持。ETHのステーキング需要は底堅い
  • Restakingは一服: EigenCloudが-5.6%と先週の好調から一転して調整
  • Ethereumの主戦場としての地位は不動: チェーン別でも459億ドルでダントツ首位

来週の注目ポイント:

  1. SparkLendの急成長が持続するか、それとも一時的な移行効果で終わるか
  2. Aave V3が底打ちして反転するか(2週連続-20%超は異例)
  3. Ethena USDe(-33%)は回復に転じるのか
  4. 全体TVL 2,700億ドル台が維持されるかどうか

プロトコルレベルでは激しく動いている週でしたが、全体像を見るとまだ「崩壊」というよりは「構造的な再編」の途中という印象です。引き続き週次でデータをチェックしていきましょう。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。データはDefiLlama APIから取得しています。