今週のDeFiマーケットは、全体TVLが約2,800億ドルを維持する一方で、内部的には明暗がくっきり分かれた1週間でしたね。最大のトピックはLendingの雄・Aave V3が前週比-22.4%という大幅な下落を記録したことで、その一方でLiquid StakingやRestakingカテゴリは軒並み+6〜8%と底堅い動きを見せていました。全体としては横ばいに近い状況ですが、カテゴリ間の資金移動が進んでいる可能性があります。

DeFiマーケット概況

2026年4月20日時点のDeFi全体のTVL(Total Value Locked)は約2,799億ドル(約43兆円)となっています。

最も目を引くのは主要プロトコルの動きの二極化です。Liquid Staking・Restakingカテゴリが+6〜8%台と健全な成長を続ける一方、LendingカテゴリではAave V3が前週比-22.4%、Sky Lendingが-13.2%と大きく落ち込んでいます。Morpho V1も-4.3%とやや苦戦しており、Lendingカテゴリ全体に何らかの資金移動が起きているかもしれません。

なお、今回のデータには全体TVLの前週比変動率が含まれていないため、上位プロトコルのTVL加重平均から推計すると概ね横ばい(+0.4%程度)と見られます。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約220億ドル(+6.6% / 週間)

カテゴリ: Liquid Staking | チェーン: Multi-chain

引き続きDeFiの頂点に君臨するLidoです。TVL約220億ドルでトップを独走。週間で+6.6%というしっかりした成長を見せていますね。ETHのステーキング需要は根強く、stETHを軸にしたエコシステムは今週も安定稼働していました。1日変動率は-0.8%とわずかに下げていますが、週間ではしっかりプラスを維持しています。

2. Aave V3 — TVL 約192億ドル(-22.4% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

今週の最大のサプライズはAave V3の大幅な下落です。1日変動率も-25.1%と急落しており、短期間でまとまった資金引き上げが起きたとみられます(特定のインシデントや公式発表との紐付けデータは今回のレポートには含まれていないため、断定は避けます)。それでもTVL約192億ドルと、DeFi Lendingの中核を担う巨大プロトコルであることに変わりはありません。

3. SSV Network — TVL 約172億ドル(+6.7% / 週間)

カテゴリ: Staking Pool | チェーン: Ethereum

分散型バリデーター技術(DVT)を活用したSSV Networkが前週比+6.7%。EthereumのPoS移行後の需要を着実に取り込んでいますね。Lidoに次ぐ規模感で、Ethereumのステーキングエコシステムを支えるプロトコルとして存在感を発揮しています。

4. EigenCloud — TVL 約98億ドル(+8.4% / 週間)

カテゴリ: Restaking | チェーン: Ethereum

Restakingカテゴリを牽引するEigenCloudが今週+8.4%とトップクラスの伸びを見せました。EigenLayer系のエコシステムは引き続き成長中のようで、約100億ドルのTVLは「Restakingへの関心が依然として高い」ことを示していますね。

5. WBTC — TVL 約89億ドル(+6.8% / 週間)

カテゴリ: Bridge | チェーン: Bitcoin

Wrapped Bitcoinとして、BTCをDeFiエコシステムに持ち込む役割を担うWBTCが前週比+6.8%。約89億ドルというTVLはBitcoin DeFi(BTCfi)の拡大を如実に示しています。BTCそのものはPoSではありませんが、WBTCを通じてLendingや流動性提供に活用する動きは着実に広がっていますね。

チェーン別TVLランキング(TOP10)

順位チェーンTVL
1Ethereum約490億ドル
2Solana約57億ドル
3BSC約55億ドル
4Tron約51億ドル
5Bitcoin約51億ドル
6Base約43億ドル
7Arbitrum約19億ドル
8Provenance約16億ドル
9Hyperliquid L1約15億ドル
10Plasma約14億ドル

EthereumはDeFi全体の約17.5%を占め、引き続き主戦場として君臨しています。Lido・SSV Network・EigenCloudといった主要プロトコルの多くがEthereumを主要チェーンとしており、DeFiの基盤であることは揺るぎませんね。

2〜5位はSolana(57億ドル)・BSC(55億ドル)・Tron(51億ドル)・Bitcoin(51億ドル)がほぼ横並び。特に**Bitcoin(51億ドル)**がTronとほぼ同水準まで来ているのは興味深いですね。WBTCやBabylon ProtocolのRestakingサービスにより、BTCをDeFiで活用するエコシステムが成熟してきた結果だと思います。

Base(43億ドル)はCoinbaseの後ろ盾もあって着実に存在感を増しており、Arbitrum(19億ドル)とともにEthereumのL2エコシステムを支えています。

高利回りプール ピックアップ

今週のDefiLlamaのAPYデータを見ると、非常に高い数字が並んでいます。ただし高利回り=高リスクという原則は常に意識してください。

ステーブルコインプール

プールプロトコルチェーンAPYTVL
CSYUSDCMorpho V1Ethereum297,995.8%約118万ドル

CSYUSDCは表示APYが約30万%という驚異的な数字ですが、TVLがわずか118万ドルと極めて小さい点に注意が必要です。このような超高APYは流動性が薄いプールに多く見られるもので、少しの資金流入でもAPYは大幅に変動します。実際の運用には向かないプールと考えた方が無難でしょう。

その他のプール

プールプロトコルチェーンAPYTVL
WAVAX-USDCBlackhole CLMMAvalanche63,730.7%約312万ドル
ETH-ASTEROIDUniswap V4Ethereum4,903.0%約116万ドル
ZBUZeebuBase4,117.2%約107万ドル
BCAPBlockchain CapitalZKsync Era3,163.1%約7.5億ドル
USDC-CBBTCAerodrome SlipstreamBase251.0%約447万ドル

BCAPs(Blockchain Capital)はTVL約7.5億ドルと規模が大きい点は目を引きますが、APY 3,163%という数字が持続可能かどうかは疑問が残ります。ファンドトークンの性格上、仕組みも複雑ですね。

比較的規模感があるものとしてはUSdc-CBBTC(Aerodrome Slipstream / Base)はAPY 251%(ベース221.8% + リワード29.3%)でTVL約447万ドル。それでも非常に高い水準であることに変わりなく、インパーマネントロスやスマートコントラクトリスクを十分に理解した上でないと危険です。

高利回りプールへの参加にあたっては、必ず以下のリスクを理解してください:

  • スマートコントラクトの脆弱性リスク
  • インパーマネントロス(価格変動による非固定損失)
  • リワードトークンの価格下落リスク
  • プロトコル自体の持続可能性

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFiマーケットを振り返ると:

  • 全体TVLは約2,800億ドルを維持 — 大きな崩れはなく、横ばいに近い状態
  • Aave V3の急落(-22.4%)が最大のサプライズ — LendingカテゴリからLiquid Staking/Restakingへの資金移動の可能性
  • Liquid Staking(Lido、ether.fi等)とRestaking(EigenCloud、Babylon Protocol)は堅調 — ETHのステーキング需要が引き続き支えている
  • Bitcoin DeFi(BTCfi)の拡大 — WBTCやBabylon Protocolにより、BTCの活用エコシステムが成熟しつつある
  • BaseチェーンのDeFiが存在感を増している — Coinbase Bridgeが+6.9%、Aerodromeも継続稼働中

今後の注目ポイントとしては、Aave V3のTVLが回復基調に戻るかどうか、そしてEigenCloudやBabylon Protocolといった新興Restakingカテゴリの成長が続くかどうかが気になりますね。また、Liquid StakingがETH価格の動向とどう連動していくかも引き続き観察が必要かもしれません。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。データはDefiLlama APIから取得しています。