今週のDeFiは、主要ステーキングプロトコルが軒並み-4〜5%と調整する中、Sky LendingとSparkLendがそれぞれ+6%・+10%と逆行高を演じた一週間でした。全体のTVLは先週比でやや縮小し、弱気ムードが漂っていますね。同じDeFi市場の中でこれだけの温度差が生まれているのが今週の面白いところです。

DeFiマーケット概況

2026年6月1日時点のDeFi全体のTVL(Total Value Locked:プロトコルに預け入れられた資産総額)は約2,540億ドル(円換算で約37兆円)です。先週(約2,610億ドル)から約70億ドルほど目減りしており、週間変動率は約-2%前後の軟調推移と推計されます(※本データにはトップレベルの週次変動率が含まれていないため、各プロトコルデータの加重平均から推計)。

LiquidステーキングやStaking Pool系プロトコルが-4〜5%と引き続き苦戦しているのが今週のメインテーマです。ETH価格の動向と連動しやすいこれらのプロトコルが下押しされているのが全体のマイナスに効いていますね。

一方で旧MakerDAO系の「Sky」エコシステム(Sky Lending・SparkLend)への資金流入が顕著で、CDP(Collateralized Debt Position)やMakerDA由来のステーブルコイン基盤への注目が高まっている様子がうかがえます。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約178億ドル(週間 -4.6%)

カテゴリ: Liquid Staking / Multi-chain

DeFi首位の座を守り続けているLidoですが、今週は-4.61%と大きめの調整となりました。ETHをステーキングしながらstETHとして流動性を確保できるのがLidoの強みですが、ETH価格の軟調が直撃した形ですね。178億ドルというTVLは依然として圧倒的ですが、2位のSSV Networkが約148億ドルまで迫ってきており、両者の差が以前より縮まっていることも注目点です。

2. SSV Network — TVL 約148億ドル(週間 -4.7%)

カテゴリ: Staking Pool / Ethereum

DVT(Distributed Validator Technology:分散バリデーター技術)をベースにしたEthereumステーキングプール。今週はLidoと似たような-4.7%の動きで、ステーキングセクター全体が厳しい週でした。バリデーターの中央集権化リスクを抑えるという設計思想から、機関投資家や上級者からの支持が厚いプロトコルです。TVLはLidoに急接近中ですね。

3. Aave V3 — TVL 約133億ドル(週間 -2.7%)

カテゴリ: Lending / Multi-chain

DeFi Lendingの定番、Aave V3。今週は-2.66%と、ステーキング系と比べると下落幅は抑えめです。EthereumをはじめPolygon・Base・Arbitrum等、マルチチェーンで展開しており、担保を預けて借り入れできるシンプルな実需に支えられた安定感があります。市場が軟調でも貸し借りの需要は続くのが、Lendingプロトコルの底堅さですね。

4. Sky Lending — TVL 約61億ドル(週間 +6.2%)

カテゴリ: CDP / Ethereum

旧MakerDAOが「Sky」にリブランドして以降、そのレンディング部門として注目されているプロトコルです。CDP(担保を預けてDAI/USDSなどのステーブルコインを生成するしくみ)を提供しており、今週は+6.23%と他の下落組を尻目に好調でした。全体が軟調な中でのこの伸びは際立ちますね。次のSparkLendとセットで「Sky系への資金集中」という流れが起きているのかもしれません。

5. SparkLend — TVL 約36億ドル(週間 +10.3%)

カテゴリ: Lending / Ethereum

今週のTVL上昇率ナンバーワンはSparkLendでした。Sky(旧MakerDAO)エコシステムの一部で、Ethereumメインのレンディングプロトコルです。+10.31%という数字は上位20プロトコルの中でも突出しており、Sky Lendingとの相乗効果がありそうですね。SparkとSkyの両輪で「Skyエコシステム」が独自の資金調達フローを作っているように見えます。

チェーン別TVLランキング

DefiLlamaの計測によるチェーン別TVLのトップ10です:

順位チェーンTVL特記事項
1Ethereum約422億ドルDeFiの絶対的主戦場
2BSC約58億ドルBNBエコシステム
3Solana約54億ドルBSCと僅差の3位
4Tron約49億ドルJustLendが牽引
5Bitcoin約48億ドルWBTCやBabylonがBTCDeFiを拡大
6Base約44億ドルCoinbase系L2、着実に成長
7Hyperliquid L1約17億ドルPerps DEXが牽引
8Provenance約15億ドルRWA特化チェーン
9Arbitrum約15億ドルEthereum L2の老舗
10Polygon約11億ドルL2/サイドチェーン

Ethereumが約422億ドルで断トツの首位で、チェーン別の集計範囲内では約57%のシェアを占めています。DeFiプロトコルの大部分がEthereumベースで動いており、その中心的な役割は揺るいでいませんね。

5位のBitcoinチェーンが約48億ドルというのも、改めて見ると存在感がありますね。WBTCによるブリッジやBabylon Protocol(BTCネイティブのリステーキング)が牽引しており、BTCがDeFiでも活用される流れが着実に進んでいます。

7位のHyperliquid L1は約17億ドルと、引き続きランキングに食い込んでいます。先週比でほぼ横ばいですが、ArbitrumやPolygonを抜いたポジションをキープしているのは注目に値しますね。

高利回りプール注目ピックアップ

⚠️ 重要な注意: 今週のデータには数千〜数万%のAPYプールが並んでいます。ほぼ全てがリワードトークン依存で、TVLも数百万ドル程度の小規模プールです。高利回り=高リスクであり、スマートコントラクトリスク・流動性リスク・リワードトークン暴落リスクが常に伴います。

🔷 ステーブルコイン系

プールプロトコルチェーンAPYTVL
SUSDE-USDCBlackhole CLMMAvalanche2,728%約226万ドル
QUQ-USDTUniswap V3BSC672%約235万ドル

🔶 非ステーブル系

プールプロトコルチェーンAPY内訳TVL
WAVAX-USDCBlackhole CLMMAvalanche33,187%全リワード約211万ドル
USDC-NOCKAerodrome V1Base7,689%全リワード約139万ドル
ZBUZeebuBase3,860%全リワード約101万ドル
ETH-HUniswap V4Ethereum245%全ベースAPY約104万ドル
WHYPE-UBTCNest AMMHyperliquid L1221%全リワード約105万ドル

今週で少し目を引くのは**ETH-H(Uniswap V4, Ethereum)**のAPY 245%。リワードなしで全てベースAPYというのが珍しいですね。ただし約100万ドルと非常に小さなプールで、集中流動性ポジション(CLMm)特有の偏ったレンジ設定によるものと考えられます。持続性は不透明です。

**WHYPE-UBTC(Hyperliquid L1)**も面白い存在で、Hyperliquid独自のNest AMMプロトコル上のプールです。Hyperliquid Bridgeが+1.2%と好調だったことと連動して、エコシステム内のDeFi活動も徐々に広がっている様子がうかがえます。

SUSDE-USDC(Avalanche/Blackhole CLMM)はステーブルコイン系でありながら2,728%という数字ですが、これも全てリワードトークン依存です。スマートコントラクトのリスクや、プロトコルの監査状況を十分確認してから判断することが重要ですね。

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFiを一言でまとめると「ステーキングは苦戦、Sky系は逆行」の週でした。

今後のウォッチポイント:

  1. Skyエコシステムへの資金集中が続くか: Sky Lending(+6.2%)とSparkLend(+10.3%)が揃って上昇したのは単純な偶然ではないかもしれません。旧MakerDAOの「Sky」エコシステムへの資金流入が本格化しているなら、CDPカテゴリが今後のDeFiのトレンドになる可能性もありますね。

  2. LidoとSSV Networkの差が縮まるか: LidoのTVLが178億ドルに対し、SSV Networkは148億ドルまで迫っています。DVT(分散バリデーター)という技術的差別化が評価されてきているなら、来週以降の数字が注目です。

  3. EigenCloudの動向: 今週のデータではEigenCloud(約58億ドル、Restaking)の週次変動率が取得できませんでした。先週のリステーキングセクター全体の苦戦から回復しているかどうかを確認したいですね。

  4. Ethereum DeFiの不変の優位性: 総TVLの約57%がEthereum上に集中している状況は今週も変わりませんでした。SolanaやBase・Hyperliquidの台頭が続く中でも、主要プロトコルがEthereumベースで展開している限り、この構造は当面維持されそうです。

2,540億ドルというTVLの水準は、過去の高値から見れば落ち着いた水準です。大崩れはしていませんが、全体的な勢いは鈍い印象ですね。来週以降、Sky系の上昇が継続するのか、ステーキング系が反転するのか、引き続き注目していきたいです。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。 データはDefiLlama APIから取得しています。