今週(5月第2週)のDeFi市場、全体TVLは約2,760億ドルと前週(約2,718億ドル)から微増しましたね。ただ数字の裏では大きな動きが。EigenCloudが先週に続いて週間−9.9%の急落を続ける一方、Coinbase Bridgeが+15.0%と急騰するなど、プロトコルごとの明暗がはっきりしてきた週でした。Ethereumは依然としてDeFiの主戦場として約459億ドルのTVLを抱えており、揺るぎない地位をキープしています。

DeFiマーケット概況

2026年5月11日時点のDeFi全体のTVLは約2,760億ドル(約37.6兆円)。前週(約2,718億ドル)から概ね**+1.5%**の増加で、横ばい〜微増の週でした。

今週の主な動きを整理すると:

  • Coinbase Bridge: 週間 +15.0%(今週最大の上昇率)
  • Sky Lending: 週間 +4.4%(CDPカテゴリで堅調)
  • Morpho Blue: 週間 +3.5%(マルチチェーン展開で2週連続プラス)
  • Aave V3: 週間 +3.4%(レンディングセクター引き続き好調)
  • EigenCloud: 週間 −9.9%(先週の−10.3%に続く大幅続落)
  • Lido: 週間 −3.0%(首位維持も2週連続で軟調)

先週から継続する「レンディング堅調・リステーキング軟調」というトレンドが今週も鮮明でしたが、Bridgeカテゴリの動きが新たなサプライズとなりましたね。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約204億ドル(−3.0% / 週間)

カテゴリ: Liquid Staking | チェーン: Multi-chain

2週連続でマイナス変動となったLidoですが、TVL約204億ドルで依然としてDeFi首位をキープしています。先週(約211億ドル)からおよそ7億ドルほど減少した計算ですね。日次では+0.6%とプラスに転じているので、週単位の下落は一時的な調整の可能性もあります。ETHのリキッドステーキング需要自体は引き続き旺盛と思いますが、ETH価格との連動もあり、来週の動向は引き続き注視したいですね。

2. Aave V3 — TVL 約150億ドル(+3.4% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

先週(+4.1%)に続き今週も+3.4%と堅調な成長を見せたAave V3です。2週連続でプラスを記録したことで、先々週の大幅下落(−27%)からの回復が定着しつつある印象ですね。マルチチェーン展開による資金吸収力の高さと、プロトコルとしての信頼性の厚みが改めて示された週だったかもしれません。日次も+1.2%と安定しており、レンディングセクターのリーダーとして存在感を増しています。

3. EigenCloud — TVL 約75億ドル(−9.9% / 週間)

カテゴリ: Restaking | チェーン: Ethereum

2週連続の約−10%急落は、さすがに注目せざるを得ない動きですね。先週(約84億ドル)→今週(約75億ドル)と、着実にTVLが縮小しています。日次も−1.8%とまだ下落トレンドが継続しており、底を打った感はあまりないかもしれません。Restakingというカテゴリへの資金流入が止まり、流出フェーズに入っている可能性が高そうです。来週も−10%水準が続くようであれば、Restakingセクター全体への評価が変わり始めるサインかもしれません。

4. Coinbase Bridge — TVL 約66億ドル(+15.0% / 週間)

カテゴリ: Bridge | チェーン: Multi-chain

今週最大のサプライズはCoinbase Bridgeの+15.0%急騰でしたね。約57億ドルから約66億ドルへと一気に拡大した計算になります。BaseチェーンへのオンボーディングがCoinbase Walletを通じて活発化している可能性や、Coinbaseのエコシステム全体への資金流入が背景にあるかもしれません。チェーン別TVLでもBase(約46億ドル)が6位に位置しており、この急騰との連動が感じられますね。ただ単週での+15%という動きは一過性の可能性もあるため、来週の継続性が真の判断基準になりそうです。

5. Morpho Blue — TVL 約76億ドル(+3.5% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

地味ながら先週(+8.7%)に続き今週も+3.5%と着実に伸びているMorpho Blueです。2週連続のプラス成長で、TVLはついに75億ドルを突破しました。モジュラー型レンディングというアーキテクチャの柔軟性が、幅広い資金を引き付けているのかもしれません。後述の利回りプールでも頻繁に登場するプロトコルで、DeFiのレンディングシーンにおける存在感は増す一方ですね。

チェーン別TVLランキング(TOP10)

順位チェーンTVL(概算)
1Ethereum約459億ドル
2Solana約58億ドル
3BSC約56億ドル
4Bitcoin約53億ドル
5Tron約52億ドル
6Base約46億ドル
7Arbitrum約16億ドル
8Hyperliquid L1約15億ドル
9Provenance約13億ドル
10Polygon約12億ドル

Ethereum(約459億ドル) が圧倒的首位をキープ。TOP10チェーン合計の約59%をEthereumが占めており、DeFiの主戦場としての地位は揺るぎません。Lido・SSV Network・Aave V3・EigenCloud・Morpho Blueといった主要プロトコルのほとんどがEthereum上で展開しています。

前週からの変化で目立つのは、SolanaがBSCを抜いて2位に浮上した点ですね(前週はBSC 2位・Solana 3位)。どちらも55〜58億ドルのレンジに密集しており、接戦状態が続いています。

Bitcoin(約53億ドル) は4位を維持。WBTCやBabylon Protocolを通じたBTCfi(Bitcoin DeFi)の流れが着実に続いており、ネイティブのBitcoin上にロックされた資産が50億ドルを超える状況が定着してきた印象ですね。

Base(約46億ドル) は6位で、Coinbase Bridgeの+15%急騰との連動が感じられます。Coinbaseエコシステムへの資金流入がBase上のDeFiにも波及している可能性がありますね。

高利回りプール ピックアップ

今週もAPYデータには非常に極端な数値が並んでいます。まず重要な注意を一点。

⚠️ 高利回り=高リスク。APYは「現時点のスナップショット」であり、流動性の増減で急変します。特にTVLが100〜1,000万ドル程度の小規模プールは変動が激しく、現実的に達成できる利回りとは大きく異なる場合がほとんどです。

異常値レベルの超高APYプール(参考情報として)

プールプロトコルチェーンAPYTVL
AUSDMorpho BlueArbitrum297,995%約127万ドル
1337USDCMorpho BlueEthereum297,995%約967万ドル
WAVAX-USDCBlackhole CLMMAvalanche211,335%約352万ドル
CSYUSDCMorpho BlueEthereum133,843%約188万ドル

20万〜30万%という数字は現実的な利回りではないですね。TVLが極小(100〜1,000万ドル規模)のプールで、集中流動性の極端な設定や特殊な報酬設計が生み出している「データ上の数値」と理解してください。

比較的規模感のある高APYプール

プールプロトコルチェーンAPY内訳(Base/Reward)TVL
USDC-NOCKAerodrome V1Base9,572%Base: -% / Reward: 9,572%約113万ドル
ADPUSDCMorpho BlueEthereum5,360%Base: 5,360% / Reward: 0%約1,814万ドル
STAVAX-WAVAXPharaoh V3Avalanche4,462%Base: 0% / Reward: 4,462%約156万ドル
ZBUZeebuBase3,597%Base: -% / Reward: 3,597%約107万ドル
QUQ-USDTUniswap V3BSC684%Base: 684% / Reward: -%約207万ドル
ZBUZeebuEthereum493%Base: -% / Reward: 493%約104万ドル

今週もMorpho Blueが複数のプールで高APYを提示していますね。ADPUSDC(Morpho Blue・Ethereum) はTVL約1,814万ドルと相対的に流動性があり、APY 5,360%がすべてベースAPY(手数料・利息収益)由来という点が特徴です。ただし「ADPUSDC」という特殊なトークンを扱うプールであり、そのトークン自体のリスクも考慮が必要ですね。

ZBU(Zeebu) はBaseとEthereumの2つでエントリーしています。Zeebuは通信会社向けのB2Bプロジェクトで、ZBUトークンがリワードの源泉です。APYがすべてリワード由来なので、ZBUトークン価格が下落すれば実質利回りも大きく変わります。

DeFiプールに参加する際の主なリスク:

  • スマートコントラクトリスク: コードのバグや脆弱性による資金喪失
  • インパーマネントロス: 価格変動によって流動性提供者が被る元本の目減り
  • リワードトークン価格リスク: 報酬トークンの価値急落
  • 流動性集中リスク: 集中流動性プールではレンジを外れると手数料収入がゼロに

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFiマーケット、全体TVLは2,760億ドルと微増でしたが、内側では先週から続く資金移動のトレンドがより鮮明になってきた印象ですね。

今週のまとめ:

  • Restaking引き続き軟調: EigenCloudが2週連続の−10%急落。リステーキング全体への資金流入が止まり、流出フェーズの可能性
  • Lending堅調継続: Aave V3(+3.4%)・Morpho Blue(+3.5%)が2週連続でプラス成長
  • Coinbase Bridge急騰: +15%のサプライズ。Baseエコシステムへの資金集中が加速しているか要注目
  • Lido首位維持も続落: 2週連続マイナス。200億ドルの大台を今後割り込むかが注目点
  • Ethereum圧倒的首位継続: チェーン別TVLの約59%がEthereum上。DeFiの主戦場に変わりなし
  • SolanaがBSCを抜いて2位浮上: チェーン間の競争がじわじわ変化している

来週の注目ポイント:

  1. EigenCloudの下落が3週連続となるか、75億ドルを割り込むか
  2. Coinbase Bridgeの+15%急騰が継続するか、一過性で終わるか
  3. Lidoが200億ドルを割り込む事態になるか
  4. レンディングセクター(Aave・Morpho)の成長トレンドが維持されるか

「Restaking → Lending、大手 → 中堅」という資金移動の方向感が2週連続で確認できましたね。来週もこのトレンドが続くかどうか、引き続き数字で追っていきましょう。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。データはDefiLlama APIから取得しています。