今週(5月第3週)のDeFi市場、前週の2,760億ドルから2,681億ドルへと約-2.9%の下落となりましたね。Lido(-5.45%)、SSV Network(-6.91%)、EigenCloud(-5.50%)など、上位を占めるステーキング・リステーキング系プロトコルが軒並み調整。一方でEthena USDe(+9.69%)とBlackRock BUIDL(+8.01%)がしっかりと上昇し、対照的な週となりました。EthereumはDeFiの主戦場として約442億ドルのTVLを維持しています。

DeFiマーケット概況

2026年5月18日時点のDeFi全体のTVLは約2,681億ドル(約40.2兆円)。前週(約2,760億ドル)から概ね**-2.9%**の減少で、調整局面の一週間でした。

今週の主な動きを整理すると:

  • Ethena USDe: 週間 +9.69%(今週最大の上昇率)
  • BlackRock BUIDL: 週間 +8.01%(RWAカテゴリで力強い伸び)
  • Hyperliquid Bridge: 週間 +0.83%(小幅プラス)
  • Sky Lending: 週間 +0.06%(ほぼ横ばいも下落を免れる)
  • SSV Network: 週間 −6.91%(今週最大の下落率)
  • ether.fi Stake: 週間 −6.36%(リステーキング全体が軟調)
  • Lido: 週間 −5.45%(DeFi首位も大幅下落)
  • EigenCloud: 週間 −5.50%(先週の-10%に続き3週連続下落)

先週から続く「Basis Trading・RWA系堅調 vs. ステーキング・リステーキング系軟調」というトレンドが今週も継続。特に今週はRWAカテゴリ(BlackRock BUIDL +8.01%)が新たなハイライトとして加わった形ですね。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約193億ドル(−5.45% / 週間)

カテゴリ: Liquid Staking | チェーン: Multi-chain

先週(約204億ドル)から約10億ドル超のTVL減少と、Lidoにとって厳しい週でしたね。週間−5.45%というのは今週のマーケット全体でも大きな下落幅です。ETH価格の軟調や、ステーキング利回りへの期待感の変化が影響している可能性があります。ただ約193億ドルというTVL規模は依然として圧倒的で、2位のSSV Network(約161億ドル)に対して32億ドル近いリードを維持しています。日次では+1.0%とわずかにプラスへ転じており、下落の勢いは一旦落ち着いた様子かもしれません。

2. Aave V3 — TVL 約143億ドル(−4.82% / 週間)

カテゴリ: Lending | チェーン: Multi-chain

先週のプラス成長(+3.4%)から一転、今週は−4.82%の下落となったAave V3ですね。ただ日次では+0.1%とほぼ横ばいを維持しており、急落というよりは市場全体の調整に引っ張られている印象です。Ethereum・Arbitrum・Baseなど複数チェーンへの展開による分散効果があり、レンディングカテゴリでの首位は堅固。先々週の大幅下落(−27%)からの回復トレンドが揺らいでいますが、170億ドル台のMorpho Blue(−1.91%)と比べると下落幅は大きく、来週の動向が注目ポイントです。

3. EigenCloud — TVL 約71億ドル(−5.50% / 週間)

カテゴリ: Restaking | チェーン: Ethereum

先週(−9.9%)に続き今週も−5.50%と、EigenCloudの下落が3週連続となりましたね。約84億ドル→約75億ドル→約71億ドルと、着実にTVLが侵食されています。リステーキングカテゴリ全体でether.fi Stake(−6.36%)も同様に軟調であり、リステーキング全体への資金流入が止まり、流出フェーズが継続している可能性が高そうです。Ethereum上のリステーキングエコシステムは急成長してきましたが、一服感が漂ってきた印象ですね。

4. Ethena USDe — TVL 約43億ドル(+9.69% / 週間)

カテゴリ: Basis Trading | チェーン: Ethereum

今週最大の上昇率を記録したEthena USDe。Basis Trading(デルタニュートラル)型の合成ステーブルコインUSDe/sUSDeは、ETHのFunding Rateが高い環境下で高い利回りを生み出すモデルです。市場全体が軟調な中での+9.69%は際立っており、ステーキング系から資金がシフトしている可能性もありますね。日次でも+0.7%と上昇トレンドが継続中です。ただし、ETH Funding Rateがマイナスに転じた際には利回りが急低下・逆転するリスクも持つモデルのため、そのメカニズムの理解は必須です。

5. BlackRock BUIDL — TVL 約32億ドル(+8.01% / 週間)

カテゴリ: RWA | チェーン: Multi-chain

BlackRockが提供するオンチェーン・マネーマーケットファンドBUIDLが週次+8.01%の力強い伸び。同じRWAカテゴリのTether Gold(-3.77%)が下落する中でBUIDLは逆行上昇と、RWAセクター内でもはっきりした分岐が見られますね。機関投資家レベルの資金がオンチェーンRWAへ継続的に流入している可能性があり、DeFiの「金融インフラ化」トレンドの一角を担う動きとして注目です。日次はほぼ変動なし(0%)のため、週前半にまとまった資金が入ってきた様子ですね。

チェーン別TVLランキング(TOP10)

順位チェーンTVL(概算)
1Ethereum約442億ドル
2Solana約60億ドル
3BSC約56億ドル
4Bitcoin約52億ドル
5Tron約52億ドル
6Base約48億ドル
7Arbitrum約16億ドル
8Hyperliquid L1約15億ドル
9Provenance約13億ドル
10Polygon約12億ドル

Ethereum(約442億ドル) が引き続き圧倒的首位。ただ先週(約459億ドル)と比べると約17億ドルの減少で、ステーキング系プロトコルの下落がEthereum上のTVLに直接響いている形ですね。それでもDeFiの主戦場としての地位は揺るぎなく、Lido・SSV Network・Aave V3・EigenCloudなど上位プロトコルの大半がEthereum上で動いています。

Solana(約60億ドル) が引き続き2位をキープ。BSC(約56億ドル)との差は徐々に開きつつある印象です。

Bitcoin(約52億ドル) は4位で、WBTC(約89億ドル)・Babylon Protocol(約40億ドル)・Binance Bitcoin(約53億ドル)など、BTCをオンチェーンで活用するプロトコルが増加しており、BTCfi(Bitcoin DeFi)トレンドが着実に育っています。

Base(約48億ドル) は先週(約46億ドル)から微増と、Coinbaseエコシステムへの資金流入トレンドは継続中です。

高利回りプール ピックアップ

今週のDefiLlama利回りランキング、上位に超高APYプールが並んでいます。まず重要な注意点から。

⚠️ 高利回り=高リスク。APYは「現時点のスナップショット」であり、流動性の増減で急変します。特にTVLが100〜2,000万ドル程度の小規模プールは変動が激しく、現実的に達成できる利回りとは大きく異なる場合がほとんどです。

異常値レベルの超高APYプール(参考情報)

プールプロトコルチェーンAPYTVL
1337USDCMorpho BlueEthereum約297,995%約1,126万ドル
AUSDMorpho BlueArbitrum約297,995%約142万ドル
CSYUSDCMorpho BlueEthereum約133,843%約219万ドル

先週に引き続き、Morpho Blue上のステーブルコインプールで20〜30万%という異常なAPYが表示されていますね。これらは非常に小さいTVLに対して特殊なインセンティブ設計が組まれたプールで、実際の運用利回りとは別物と理解してください。数字だけ見て参加するのは非常に危険で、プール固有の仕組み・トークノミクスの理解が必須です。

比較的規模感のある高APYプール

プールプロトコルチェーンAPY内訳(Base/Reward)TVL
WAVAX-USDCBlackhole CLMMAvalanche約12,587%Base: 0% / Reward: 12,587%約509万ドル
SW-SFLRSpectra V2Flare約10,476%Base: 10,476% / Reward: 0%約128万ドル
ADPUSDCMorpho BlueEthereum約5,360%Base: 5,360% / Reward: 0%約2,113万ドル
ZBUZeebuBase約3,645%Base: -% / Reward: 3,645%約105万ドル
RAVE-USDTUniswap V4Ethereum約760%Base: 760% / Reward: -%約541万ドル
QUQ-USDTUniswap V3BSC約708%Base: 708% / Reward: -%約212万ドル

今週の注目は ADPUSDC(Morpho Blue・Ethereum) で、TVL約2,113万ドルとこのリストの中では比較的流動性があり、APYがすべてベースAPY(手数料・利息由来)です。「ADPUSDC」というトークン自体の性質やリスクを理解した上での判断が必要ですね。

RAVE-USDT(Uniswap V4) は約760%と現実的な数字に近い水準で、Uniswap V4のフックを活用した新しいプールです。ただUniswap V4はまだ比較的新しく、プロトコル自体のリスクも念頭に置いておく必要があります。

DeFiプールに参加する際のリスクチェックリスト:

  • スマートコントラクトリスク: コード監査の有無・デプロイ履歴を確認する
  • インパーマネントロス: ペアの価格差が広がると元本が目減りする
  • リワードトークン価格リスク: 報酬トークンの価値自体が急落するリスク
  • 流動性リスク: 出口戦略・大口決済時のスリッページを考慮する

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFiマーケット、総TVL 2,681億ドルと前週から-2.9%の調整でした。表面的な数字以上に内訳が面白く、「ステーキング・リステーキング系の大幅調整 vs. Basis Trading・RWAの逆行上昇」 という構図がくっきりと浮かび上がりましたね。

今週のまとめ:

  • Lido・SSV・EigenCloud・ether.fiが一斉に下落: リキッドステーキング・リステーキング全体に調整が入っており、資金の流出フェーズが続いている
  • Ethena USDe +9.69%・BlackRock BUIDL +8.01%が逆行: ステーキング系から「Basis Trading利回り」「RWA利回り」へのシフトが起きている可能性
  • Ethereum TVLが先週比−17億ドル: ステーキング系の下落がEthereum上のTVLに直接影響
  • BaseとSolanaは比較的安定: L2・高速チェーンへの資金流入は継続中

来週の注目ポイント:

  1. EigenCloudの下落が4週連続となるか(70億ドルを割り込むか)
  2. Ethena USDe の上昇が継続するか、ETH Funding Rate次第で急変する可能性
  3. BlackRock BUIDLを含むRWAカテゴリの成長トレンドが続くか
  4. Lidoが180億ドルを割り込む事態になるか
  5. BaseとHyperliquid L1のTVL動向

ステーキング系からBasis Trading・RWAへという資金の移動、単なる一週間の話か、それとも構造的なシフトなのか——来週のデータで判断したいですね。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。データはDefiLlama APIから取得しています。