今週のDeFiは荒れた一週間でした。総TVLは先週の約2,540億ドルから**約2,342億ドル(約34兆円)**へと約-7.8%下落。さらに主要なリキッドステーキング・Restakingプロトコルは週間-18〜21%という大幅な急落を見せています。一方、Hyperliquid Bridgeが+5.2%と逆行高を演じており、資金の行き先がはっきり二極化した週でしたね。

DeFiマーケット概況

2026年6月8日時点のDeFi全体のTVL(Total Value Locked)は約2,342億ドルです。先週(6月1日)の約2,540億ドルからおよそ198億ドル目減りしており、週間変動率は**約-7.8%**と、ここ最近では大きめの調整となっています。

今週の特徴を一言でいえば「ステーキング・Restakingの崩落」です。Lido(-18.8%)・SSV Network(-19.2%)・Binance staked ETH(-18.9%)・EigenCloud(-21.1%)と、ETH建ての資産を扱うプロトコルが軒並み二桁の下落を記録しました。ETH価格の下落がUSD建てTVLに直撃した影響が大きいとみられます。

対照的に、Hyperliquid Bridge(+5.2%)・LayerZero V2(+0.25%)・Ethena USDe(ほぼ横ばい)・USDT0(+3.2%)など、ETH価格から中立的なブリッジ・ステーブル系は底堅さを見せました。先週に続き「ステーキングからブリッジ・ステーブル系への資金シフト」が続いているようですね。

注目プロトコル TOP5

1. Lido — TVL 約144.6億ドル(週間 -18.8%)

カテゴリ: Liquid Staking / Multi-chain

DeFi首位のLidoですが、今週は-18.8%と今年最大級の調整幅となりました。先週時点のTVLは約178億ドルだったので、1週間でおよそ33億ドルを失った計算です。stETHという流動性ステーキングトークンのUSD建て価値がETH価格と連動して下落した影響が直撃した形ですね。前日比では+4.5%と下げ止まりの兆候もあり、週末にかけてETH価格がやや持ち直した可能性があります。

2. SSV Network — TVL 約119.8億ドル(週間 -19.2%)

カテゴリ: Staking Pool / Ethereum

分散型バリデーター技術(DVT)を使ったEthereumステーキングプール。Lidoと同様に-19.2%と大幅下落で、ステーキング系がまとめて売られた構図が見て取れますね。先週比でTVL順位は2位をキープしていますが、Aave V3(3位、約116.4億ドル)との差はかなり縮まってきています。TVL規模が似た2つのプロトコルの動きが揃って悪いということは、ETHステーキング需要全体が試されている局面かもしれません。

3. Aave V3 — TVL 約116.4億ドル(週間 -12.5%)

カテゴリ: Lending / Multi-chain

DeFi Lendingの定番、Aave V3も-12.5%とマイナス圏。ただしステーキング系と比べると相対的に下落幅は小さく、担保価値の下落に伴うポジション縮小がある中でも、貸し借りの実需は一定程度維持されているようです。EthereumをはじめBase・Polygon・Arbitrum等でマルチチェーン展開しており、チェーン全体の下落の影響を受けつつも底堅さを見せていますね。Morpho Blue(-11.7%)・SparkLend(-9.0%)など他のレンディング系も同様のパターンで、Lendingカテゴリとして相対的にはステーキングより耐えている印象です。

4. Hyperliquid Bridge — TVL 約57.0億ドル(週間 +5.2%)

カテゴリ: Bridge / Multi-chain

今週の数少ない勝ち組がこのHyperliquid Bridgeです。全体が大きく下げる中でも+5.2%の逆行高を達成。Hyperliquid L1はオンチェーンのパーペチュアルDEX(永続先物取引所)として知名度が上がっており、市場が荒れるほど先物取引のニーズが高まる→ブリッジへの資金流入増→TVL上昇、という構造が働いているのかもしれません。チェーン別TVLでもHyperliquid L1は8位(約15.2億ドル)をキープしており、引き続き存在感が増していますね。

5. EigenCloud — TVL 約45.7億ドル(週間 -21.1%)

カテゴリ: Restaking / Ethereum

今週の主要プロトコル中で最大の下落率を記録したEigenCloud(-21.1%)。先週のリステーキング勢の苦戦が今週さらに深まりました。Babylon Protocol(-15.1%)と合わせ、Restakingセクター全体が厳しい週でしたね。Restaking(一度ステーキングした資産をさらに別プロトコルに再預け入れする仕組み)は昨年から急成長してきたカテゴリですが、元のステーキング資産(ETH)の価格下落が二段階で効いてくる構造でもあり、ETH下落局面での脆弱性が出た格好です。

チェーン別TVLランキング

順位チェーンTVL前週比
1Ethereum約372億ドル約422億ドル→大幅縮小
2BSC約51.6億ドル
3Solana約48.0億ドル
4Tron約43.7億ドル
5Bitcoin約40.9億ドル
6Base約39.1億ドル
7Provenance約15.8億ドル
8Hyperliquid L1約15.2億ドル
9Arbitrum約12.5億ドル
10Polygon約10.7億ドル

Ethereumは依然としてDeFiの絶対的な主戦場ですが、先週の約422億ドルから今週は約372億ドルへと大きく縮小しています(約-11.8%)。ETH価格の下落がチェーン上のTVL全体に直撃した形ですね。

とはいえ2位のBSC(約51.6億ドル)と比べると7倍以上の差があり、DeFiプロトコルがEthereumに集中している構造は変わっていません。LayerZero V2(約75.6億ドル、マルチチェーン)やLido、Aave V3などの大型プロトコルもEthereumをベースに展開しているため、実質的なEthereum依存度はさらに高いといえます。

注目は8位のHyperliquid L1(約15.2億ドル)。先週の約17億ドルから多少縮小していますが、引き続きArbitrumを上回る水準をキープしており、パーペチュアルDEXチェーンとして存在感を示していますね。

高利回りプール注目ピックアップ

⚠️ 重要な注意: 今週の上位プールも数百〜数万%のAPYが並んでいます。ほぼ全てリワードトークン依存で、TVLも100〜400万ドル規模の小さなプールです。高利回り=高リスクであり、スマートコントラクトリスク・インパーマネントロス・リワードトークン暴落リスクが常に伴います。

🔶 非ステーブル系(高APY)

プールプロトコルチェーンAPYTVL
WAVAX-USDCblackhole-clmmAvalanche100,486%約150万ドル
USDC-NOCKaerodrome-v1Base6,545%約130万ドル
BTC.B-WAVAXblackhole-clmmAvalanche2,502%約150万ドル
WAVAX-USDCpharaoh-v3Avalanche1,187%約340万ドル
TIG-USDCaerodrome-slipstreamBase578%約100万ドル
USDC-CBBTCaerodrome-slipstreamBase468%約280万ドル
TON-USD₮toncoTON451%約150万ドル
SOL-USDCgmtradeSolana257%約380万ドル

WAVAX-USDC(Blackhole CLMM / Avalanche)の10万%超は、今週もトップのぶっちぎり数字ですが、TVLが約150万ドルと非常に小さく、報酬トークン全振りのAPYです。流動性が薄いプールに大きな資金を入れると、自分のトランザクションで価格が動いてしまうスリッページも問題になりますね。

少し現実的な観点で見ると、**USDC-CBBTC(Aerodrome Slipstream / Base)**のAPY 468%はbase APYが450%とリワード依存が少ないのが特徴的です。約280万ドルのTVLがあり、USDC(ステーブル)とcbBTC(Coinbase系のラップドBTC)のペアです。それでも集中流動性プールでは価格レンジから外れると手数料ゼロになるリスクがある点は忘れずに。

**SOL-USDC(gmtrade / Solana)**は約380万ドルと今週の中ではTVLが比較的大きく、APY 257%もbase APYが大半を占めています。Solana上のDEXアグリゲーター/GMXライクなプロトコルが提供しているプールで、Solanaエコシステムの流動性の深さが出ていますね。

まとめ・今後の注目ポイント

今週のDeFiを一言でまとめると「ステーキング・Restaking系の大崩落週」でした。

  • Lido・SSV・EigenCloudが-18〜21%と急落。ETH価格下落がUSD建てTVLにダイレクトに効いた形
  • Hyperliquid Bridgeが+5.2%の逆行高。荒れた市場で先物需要が高まるという構造が機能している様子
  • **Ethena USDe(約45億ドル、ほぼ横ばい)・LayerZero V2(+0.25%)**など中立戦略系は相対的に底堅い
  • **RWA系(BlackRock BUIDL -1.0%、Circle USYC -4.4%、Tether Gold -4.8%)**も下落はあるが小幅にとどまり、機関系DeFiの安定感を見せた

今後のウォッチポイント:

  1. ETH価格の回復次第でステーキング系がリバウンドするか: 今週の-18〜21%の大半はETH価格下落の直撃によるものと推測されます。ETHが回復すれば来週のTVLは自然と上向く可能性もあるでしょう
  2. EigenCloud(Restaking)の底は来たか: -21.1%というのは大きな数字。昨年から急成長してきたRestakingカテゴリがここからどう動くのかが、DeFi全体のトレンドを占う指標になりそうです
  3. Hyperliquid L1の台頭が続くか: チェーン別8位(約15.2億ドル)をキープし、ブリッジも好調。オンチェーンパーペチュアルの覇権争いで頭ひとつ抜けた状態が続くか注目ですね
  4. Base上の流動性拡大: Aerodrome系プールが高APYを叩き出しており、BaseへのDeFi流入が続いている様子。Coinbase傘下のL2として、機関系の流動性がさらに集まる可能性もあります

2,342億ドルという水準は先週から約200億ドルの縮小ですが、大局的には今年の強気相場の流れの中での調整とも読めます。来週にかけてETH価格の動向とステーキング系の動きを引き続きウォッチしていきたいですね。


この記事はAIによる自動分析レポートです。投資助言ではありません。 DeFiプロトコルの利用にはスマートコントラクトリスク、インパーマネントロス等のリスクが伴います。 投資判断はご自身の責任で行ってください。 データはDefiLlama APIから取得しています。